2025年10月18日、台風22号および23号の影響により大規模な停電が発生した東京都・八丈島に対する燃料配送および給油活動を終了いたしました。

日本BCPでは、災害時の燃料配送の実効性向上に向け、ドローンを含む空輸手段の活用可能性について社内検証や社外機関との体制整備を進めています。能登災害での道路寸断を踏まえ、空輸になど代替運搬手段の必要性が明確となり、2024年10月にはヘリコプターによる燃料運搬を実施しました。さらに、ドローンによる燃料運搬の実用化を見据え、2025年5月には神奈川県松田町でガソリン運搬の実証実験を実施し、その有用性を確認しました。

2025年12月27日〜28日には、ドローン大学校の皆様による能登災害現場の視察に同行し、卒業生(一等無人航空機操縦士)等11名の皆様に、輪島高洲山(ヘリコプター燃料運搬経路)や、土砂崩れの被害が残る輪島市内の集落をご案内いたしました。本視察を通じ、実際の被災地の地形や対応要領を共有することで、将来の災害対応におけるドローン運用のあり方について意見交換を行い、当社としての検討を一層深める機会となりました。当社は今後も、災害時の燃料配送における安全性・確実性・迅速性を高める取り組みを継続してまいります。

なお、能登半島における2024年1月の地震災害および同年9月の豪雨災害に対する燃料配送・給油活動は、2025年12月16日をもちまして終了いたしました。約二年間にわたる活動期間中、皆様より賜りましたご理解とご協力に深く感謝申し上げます。

被災地の能登地域では、いまだ復興に時間を要する状況が続いておりますが、住民の皆様の生活が一日も早く平常に戻ることを心よりお祈り申し上げます。